お知らせ

令和5年6月 園長のつぶやき 「昭和歌謡」 
『 昭和歌謡 』

早いもので、今年はもう梅雨入りです。熱中症とともに体調にはお気をつけ下さい。 
 
5月の連休、コミュニティーセンターで開かれた、国際エンゼル協会主催の昭和歌謡祭に行ってきました。
国際エンゼル協会は、バングラディッシュを中心に学校を建設し、その運営と現地の女性の自立を支えるボランティア団体です。
主に兵庫県で活動していますが、今回初めて育徳園と協力し、大阪でチャリティーコンサートを開きました。当日は大雨の中、120名を超す方が来られ大盛況でした。正直、歌謡曲は特に興味はない(洋楽好き)のですが、協会に賛同しました。とは言え歌はなじみの曲ばかりで、思わず当時に思いを巡らせました。
入場者はさすがに全員どっぷり昭和世代でしたが、手拍子、拍手、スタンディングなど大盛り上がりでした。
ただ思わず熱い皆さんの、明日の体調が心配になりましたが。 
 
音楽嫌いという人は少ないでしょう。私も好きですが、音符は未知の言葉、歌えば調子はずれ、楽器は物にならず(ギター、ピアノ、三味線、サックス等、様々な楽器に挑戦しました)悔しいですが、音楽的才能はありません。だから音楽に長けた人が、本当に羨ましいです。
最近の若い人たちは、歌やダンスも上手で(当時も上手な人はいましたが、割合が違います)、つくづく時代を感じます(それはそれで、より辛い人はいるかもしれませんが…)。 
よく言われますが、音楽は時代と繋がっています。その曲を聴けば、当時が蘇ってきます。音楽は記憶装置でもあるのです。
特に10代の頃に聴いた曲(個人的にはカーペンターズ、サイモンとガーファンクル、ビートルズ等)は、最も記憶に残ると言われています。
そもそも人間にとっての音楽(定義にもよりますが)は、言葉よりも先に生まれたそうです。狼の遠吠えのように、一頭が吠えると他の狼が合わせて吠える、なんてことが音楽の起源なのかもしれません。元々音楽は、何か他と繋がりたい、という思いから始まったのでしょうか。
いずれにせよ音楽は、人間の歩と共に発展してきたのは間違いありません。 
 
ほとんどの人は記憶にないでしょうが、私たち全員が知っている音楽?があります。
それは胎内で聞いていた音です。
ある番組で、母胎内の音を聴きましたが、ザーザーという雑音にしか聞こえませんでした。
ただこの音を、ぐずる赤ちゃんに聞かせると落ち着くのです。まさに赤ちゃんにとっては子守歌なのでしょう。
だからお母さんの抱っこは、子どもにとり一種の胎内回帰であり、聞こえているかは別に、母体音に触れる機会でもあるのです。 
もし子育てに悩むなら、時には抱っこして親の気持ちを正直に伝えてみるのはどうでしょう。
そんなこと無駄とは考えず、素直に真面目に親の思い(思いの妥当性は必要ですが)を話してみるのです。
全てを理解してくれるかは分かりませんが、少なくとも親の真剣さは伝わるのではないでしょうか。
まずは、結果を考えるより行動が大切だと思います。そこに流れているのが、お母さんの胎内音なのです。  
                                                       早川 友教 
2023/06/05
育徳コミュニティーセンター6月スケジュール
育徳コミュニティーセンターの6月スケジュールをアップしました。
6月はイベントがいっぱいです。
ご家族で1日楽しめるイベントもあります。
ぜひ皆様でお越しください。
ご質問等はお気軽にコミュニティーひろばまで♪
2023/05/25
令和5年5月 園長のつぶやき 「野球」 
『 野球 』
 今年は、ワールドベースボールクラシック(WBC)で、日本が優勝したこともあり、全国的に野球がちょっとしたブームとなっています。特に大谷選手の大活躍は、あまり野球に興味がなかった人たちにも、その面白さを伝えたようです。
 皆さんは野球が好きですか。私が子どもの頃「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉がありました。高度経済成長時代の子どもが、熱狂したものベスト3です。巨人はプロ野球の巨人、王、長嶋が大スターでした。大鵬は大相撲の大横綱、無敵を誇りました。卵焼き(卵は高価で、現代に換算すると1パック2000円位)は、大人気のごちそうでした。今や王・長嶋・大鵬などの現役時を知っているのは、50代以上の人でしょう。今では全く想像できないかもしれませんが、テレビが地上波しかなかった昭和30・40年代は、プロ野球が超目玉番組でした。当時は同じ時刻に、複数チャンネルで野球中継をしていたものです。

 育徳園でも、最近よく野球をやります。私か辻野先生がピッチャー(投げる人)、子どもがバッター(打つ人)です。最近では親子でキャッチボールをしたり、野球観戦することも減っているので、ルールを知らない子がほとんどです。それを教えるのに、けっこう手間がかかります。その上、みんなが転がったボールを取り合うので、なかなかピッチャーまでボールが返ってきません。やっと投げてくれても、とんでもない方へ飛んで行ったりします。そんなこんなの野球ですが、それでも一度ボールをかっ飛ばす快感を覚えると、もっとやりたくなります。たった一本のヒットが、子どもの自信にもつながるのです。
ところで子どもと野球をする時に大切なのが、子どもの振るバットに何とかボールを当てる事です。みんな個性的なバッティングをするので、ど真ん中に投げても打てません。もちろん基本の打ち方は教えますが、我が道を行く子が多いのです。ビギナーズラックで最初にちょっと打てても、直に限界が来ます。するとホームランを打つなら、上手な子の真似をすれば良いと気付くことがあります。上手な子は理にかなった打ち方をするので、大きな当たりも打てます。こうしてバッティングは上達し、ホームランも打てるようになります。気づきは学びであり、野球を通して学ぶ大切さも理解するようになるのです。
 中には途中で、飽きたりあきらめたりする子もいます。やはりそれなりに、地道な努力も必要です。そんな過程を経て、初めて生きる自信が生まれてくると思います。たまに教えられなくても、ホームランを打てる子はいます。しかし打つのが当たり前な子に、努力は必要ありません。こうして考えると生きる自信の獲得には、挫折と努力が必要なのでしょう。ただし自信獲得の為に野球をするのではなく、楽しそうだからやってみよう、という気持ちがまず大切なのだと思います。その結果として自信も得られるのです。

お母さんお父さん、ゴールデンウイークにボールとバット(100均で十分)をそろえて、野球をやってみませんか。そして親子で打つ快感を味わってみて下さい!                                早川 友教
 
2023/04/27
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